オールドレンズカフェ

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Hellios(ヘリオス)44シリーズの種類比較

オールドレンズで写真を撮りたいと思い、調べるとHelios44というロシアのオールドレンズが人気ということがわかります。
しかし、このHelios44と一口で言っても、色々種類があります。今回はそのHelios(ヘリオス)44の種類についてまとめていきます。


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初期モデルHelios44 58mm F2


フィルター径  49mm
最短撮影距離  0.5m
絞り値     F2-F16
マウント    ZENIT/M39・START・M42
絞り      プリセット式
コーティング  単層コーティング
鏡胴      シルバー・ゼブラ・黒
製造会社    KMZ


一番最初のモデルHelios44はロシア初の一眼レフカメラZENITの標準レンズとして開発されており、一般的なM42マウントではなくZENIT/M39という特殊なマウントを使用している個体があります。M42で使用したい場合、変換のスクリューリングが必要となりますので注意してください。STARTマウントは旧ソ連の[START]という一眼レフカメラの独自バネヨットマウント。初期型は初心者の方にはマウントの都合でオススメはしません。


1958年から生産が開始されており1980年代位までのものがあります。アルミ製のシルバー鏡胴とゼブラ柄の黒鏡胴、黒の3種類が存在しています。

大人気のHelios44-2 58mm F2


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HELIOS-44-2 M42 2/58 ロシアレンズ

HELIOS-44-2 M42 2/58 ロシアレンズ


フィルター径  49mm
最短撮影距離  0.7m
絞り値     F2-F16
マウント    M42
絞り      プリセット式
コーティング  単層コーティング
鏡胴      黒・ゼブラ
製造会社    KMZ・VALDAI・MMZ


1970年代〜1990年代に製造されていました。ロシアのオールドレンズと言えばこのレンズという位有名なモデルです。インスタグラムなどでも作例が紹介されており初心者の方にも人気のレンズ。マウントもM42で統一されており、汎用性もよく安価で出回っている数も多いのでこれからオールドレンズでの撮影を始める方にオススメです。

Helios44M 58mm F2


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Helios 44?M 58?mm f2ロシアレンズfor Sony Alpha

Helios 44?M 58?mm f2ロシアレンズfor Sony Alpha


フィルター径  52mm
最短撮影距離  0.55m
絞り値     F2-F16
マウント    M42
絞り      自動/手動切り替え式
コーティング  単層コーティング
鏡胴      黒
製造会社    KMZ・VALDAI・MMZ


1970年代〜1980年代に生産されており、44MのMは自動絞りという意味。絞りの切り替えスイッチがついており、ピン押しタイプでないM42マウントアダプターでも使用できます。

MC Helios44-3



1980年代〜1994年代に生産されたものが確認されています。Helios44シリーズの中で初めてマルチコーティングが採用されました。絞りは手動。

Helios44M-4以降のモデルについて


比較的新しいHelios44M-4以降のモデルについては詳細は省略させていただきますが、頭にMCという文字が入っていれば、マルチコーティングがされているものです。また、絞りについて、このモデル以降絞りの自動・手動の切り替えが省略されています。デジタル一眼でマウントアダプターを使用するときは、ピン押しタイプを選ぶようにしてください。撮影時絞りが調整できなくなります。


ヘリオス HELIOS 44M-4 M42 2/58 ロシアレンズ

ヘリオス HELIOS 44M-4 M42 2/58 ロシアレンズ

まとめ


今回はオールドレンズ初心者の方に向けて、Helios(ヘリオス)44シリーズの種類についてまとめてみました。私はHelios44-2とHelios 44Mを所有しています。どちらも大変面白みのあるレンズですね。


ちなみに作例はこちらの記事にまとめています。


www.kawabedou.xyz


それでは。