オールドレンズカフェ

マウントアダプターで楽しむオールドレンズの世界をメインに紹介しているブログです。

Helios 44-2 58mm/F2の使い方について

最近インスタグラムでも#helios44や#helios44-2などのハッシュタグで
密かな人気を見せるロシア製オールドレンズのHelios 44-2 58mm F2。

 
私自身愛用しているレンズですが、初めて手にしたときは、
あれ?これってどう使うの?と疑問に思いました。


オールドレンズは初めてではありませんでしたが、
ピント合わせは出来ても、絞りの使い方が良くわからない。
今F値はいくつなんだろう?などシンプルな造りだけど疑問いっぱい。

 

今回はそんな方向けにHelios44-2を手に入れた初心者の方に向け
もっと楽しむ使い方についてまとめてみます。

 

 

Helios 44-2の各部の説明

 
①マウント部

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マウントはM42というねじ込み式のマウントになっています。
一眼レフなどのデジタルカメラで使用する場合は
マウントアダプターという部品を用意してください。
CANON用、NIKON用など色々あります。

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アダプターを装着した図

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②ピントリング

下の写真の②の部分です。

 f:id:pulsar7:20181023215852j:plain

この部分を回して被写体とのピントを合わせます。
オートフォーカスでは、被写体に合わせシャッターを半押しにすると
勝手に合わせてくれますが多くのオールドレンズには
この機能はありません。全て手動で操作になります。


撮影したいものが一番はっきり見える位置までこのリングを回します。
ピント合わせにはカメラの設定のフォーカスアシスト機能を使用したり、
ピント面の拡大機能を活用しましょう。

 
③絞りリング

下の写真の③の部分です。

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レンズ内を覗きながらこのリングを回すと絞り羽が閉じたり、
開いたりするのがわかります。F2の最大開放で撮影したい場合は、
絞り羽を開け、絞って撮影したい場合は閉じてください。

 
④プリセットリング

下の写真の④の部分です。

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これは、絞り値を固定するためのリングになっています。


回すのに少し力が必要ですが、カチカチッと
クリック感があり回ります。ここの機能がわかりずらいと思います。

 
私も最初、プリセットリングが回っていて
絞り羽根が閉まりきらず故障かと思いました。

 

実際の撮影の流れ

 
さて、実際に撮影する流れは以下のようになります。


例 F5.6で撮影したい場合

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①プリセットリングを回し、レンズ先端の赤い点をF5.6に合わせます。
②F5.6が開放位置になります。
③開放状態で被写体とのピントを合わせます。
④絞りリングを閉じる方向に回します。この場合5.6から2へ。するとプリセット絞りによりF5.6で止まります。
⑤そのまま、シャッターを切ります。
⑥これで希望のF値でシャッターが切れました。

 
このような操作が必要になります。メリットとしては、
開放でピントを合わせるのでファインダーが明るく見やすいです。


最初に決めたF値まで、リングを回すだけで簡単にセットできます。

 
注意点としては、絞るとその分光が入らなくなり、
写真が暗くなってしまうので絞る場合は、露出を確認してください。


カメラの設定は絞り優先モードがオススメです。
シャッタースピードを絞ったあと自動で調整してくれます。

 
絞ると、ピントが合う部分はシャープな描写をしてくれます。
このレンズ特有のぐるぐるボケを出すには、
開放付近の方が良いですが、絞っても魅力的な写真が撮れるのがこのレンズです。

 

まとめ

 
今回は、Helios 44-2の使い方について、簡単ですがまとめてみました。
マニュアルなど無く色々調べながらなので、
使用方法が人とは違うこともあろうかと思いますが、
概ねこれで撮れています。


人とは違った写真を撮りたいときなど
是非このオールドレンズを活用してみてはいかがでしょうか。


HELIOS-44-2 M42 2/58 ロシアレンズ

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